飲料(摂取編その7)

仕上がりをみても、柔らかな葉という事が解ります。
仕上がりをみても、柔らかな葉という事が解ります。

仕上がりました。

その後、数か月後の葉は、といいますと、

 

マルベリーの葉は、

全体的に、緑みを残した、柔らかな手触りの茶葉となりました。

 

匂いを嗅いでみますと、

ツンとした中に、野原のようなグリーンな印象のある茶葉になっています。

 

この茶葉を少し千切って(柔らかいので、簡単に千切れます)

急須の中に入れてお湯を注ぎ、

蒸らす事3分、湯呑に注いでみますと、薄緑色の液体となりました。

 

この画像よりも、緑みは強かったです。
この画像よりも、緑みは強かったです。

早速飲んでみます。

 

前回の「作るためのルール」の中にあります本(①)の中では、

「やや苦みのある味わい」

との紹介がありました。

 

飲んでみての印象は、

香りを嗅いだ時の、始めのツンとした感じがなくなり、

野原のグリーンのような匂いが、

そのまま味わいとなったような風味です。

 

ほのかな癖はありますが、

冷めてもエグみにはならず、まろみがあり、飲みやすい印象です。

 

このままシングルでも飲めますが、

ブレンドもしたいと思いました。

 

これは、「作るためーのルール」の中にあります本(⑥)で、

効能的に共通点があり、

家から近く、且つ採取しやすい植物があったという事が原因です。

 


それが、次の「オリーブ」の木です。

 

 

オリーブを採取して、数か月後の葉は、といいますと、

「オリーブグリーン」という名もあります通り、

 

茶色みがかった緑、いわゆる、カーキ色の茶葉となりました。

 

見た目から、葉に厚みがあるのが良く解ります。
見た目から、葉に厚みがあるのが良く解ります。

 

香りを嗅ぎますと、草の匂いというよりは、

少し独特の、薬のような(それほど強烈ではない)匂いがします。

 

この葉は、やはり仕上がった後、硬く丈夫な茶葉として仕上がりましたので、

 

アンフュージョンではなく、

煮出す方法、すなわち、

デコクションをしようと思います。

 

色も、味も薄めです。
色も、味も薄めです。

鍋に水を入れて、煮立ってから2分、

火を止めて10分蒸らした後で、

漉して湯呑に注いでみますと、

 

ごくわずか、緑みがかった液体となりました。

 

早速飲んでみます。

 

 

前回の「作るためのルール」の中にあります本(①)の中では、

 

「クリアな味と色で、ややスパイシーな香り」

との紹介がありました。

 

確かに、お茶の色もクリアで、透明感があり、

飲んでみても、味はほんのりと感じる程度です。

 

このお茶は、シングルで飲むには、

風味も味も少し薄いので,

 

ブレンドして、味を調えたほうが良いと感じました。


そこで、「作るためのルール」の中にあります本(⑥)を参考にして、

 

 

マルベリー:オリーブリーフ:シナモン=1;1;1

 

で飲んでみようと思います。

 

左から時計回りに、オリーブリーフ、マルベリー、シナモンです。
左から時計回りに、オリーブリーフ、マルベリー、シナモンです。

オリーブリーフも硬いのですが、

シナモンも樹皮で硬いので、

このお茶もデコクションして作ります。

ブレンドされているためか、マルベリーシングルよりも液体の色は薄めです。
ブレンドされているためか、マルベリーシングルよりも液体の色は薄めです。

 

 

前回のシングルの、

マルベリーやオリーブリーフのシングルよりも、

マルベリーの量が少ないためか、お茶の色は薄くなりましたが、

オリーブリーフのスパイシーさに、シナモン独特のスパイス感が増しています。

 

マルベリーのクリーンな風味と、スパイシーさが程よく交じり合った、

そんな雰囲気のお茶となっています。

 


①の本によりますと、

シナモンは、セイロンシナモンとカシアがあり、

コショウ、クローブとともに三大スパイスとして、

多くの国で利用されているスパイスで、

その歴史は古く、

旧約聖書にも、香料として登場しているそうです。

 

古代エジプトでは、

その優れた殺菌、防腐作用から、

ミイラを保存する薬剤として用いられたといわれているそうです。

 

これで淹れるティーは、

体を温めたり、粘液の排出を促進する働きがあり、

風邪の諸症状を緩和するのに役立つそうです。

 

また、神経強壮や、弛緩作用もあるため、

精神的に疲れた時や、不安でいっぱいになった時に飲むと、

気持ちが落ち着くような効果があるそうです。

 

消化器系を温め、機能を活発にする働きから、

消化不良や吐き気も緩和するそうです。

 

更に、⑥の本によりますと、

 

血糖値の上昇を緩やかにしてくれる働きがあるため、

血糖値のケアにお勧めで、

抗酸化物質も豊富に含むそうです。

 


このように、

グリーンな風味とスパイシーさが、

程よく交じり合ったブレンドティー、

この原料の3つの植物の効能で、

 

・血糖値の上昇を抑えたり、緩やかにする。

・血圧降下作用や、血管弛緩作用。

 

に注目しています。

 

そして、⑥の本で期待できるのは、

 

「炭水化物好きのための、生活習慣予防」です。

 


 

私たちが食事をしますと、

血液の中の糖分の量が増え、

血糖値が上昇します。

 

この状態ですと、血流が悪くなり、

体内の血液循環が上手く行き渡らなくなります。

 

そうなりますと、本来であれば排出されるはずの老廃物が残り、

蓄積されるようになります。

 

この状態の血液は、「ドロドロ」しているので、

更に血液が悪くなるという事が起こっています。

 

それを防ぐために、インスリンが血糖値を下げる働きをしてくれますが、

糖分の摂りすぎな状態が続きすぎますと、

効き目そのものが低下し、

分泌する脾臓が疲れてしまいます。

 

 

ただえさえ40才以降から、

腎臓や肝臓などの排出器官の働きは、年々低下し、

体内に老廃物が残りやすい傾向へと向かいますので、

 

日頃から、

血糖値の上がりやすい食べ物は何か?

を、意識していくのは大切だと思います。

 

 

その為に、GI値という、「血糖値の上がりやすさ」

を、数値化したものがあります。

 

日頃の食事の際の参考になりますが、

このGI値も一般的な目安であり、

実は低GI値な食べ物でも血糖値が上がりやすい物がある、

という事もありますので、

情報のアップデートをしていく必要があるみたいです。

 


更に食事の摂り方ですが、

 

空腹のときには血糖値が下がっている状態ですが、

 

そこから甘い物や、GI値の高い糖分へと変わる炭水化物を摂ってしまうと、

一気に血糖値が上がります。

 

これを元に戻そうと、インスリンが大量に分泌されると、

一気に血糖値が下がります。

 

これが、尖った山のようになるので、

血糖値スパイク」と言われ、

非常に体に負担となってしまいます。

 

血糖値が低い時の食事は、

たんぱく質や、食物繊維をしっかりと意識して取るようにしていくのが

大切だと思います、

 

雪の中でも滑らないようにするためのアイゼンの刃も、体の血糖値が同じだとやはり、体を痛めそうです。
雪の中でも滑らないようにするためのアイゼンの刃も、体の血糖値が同じだとやはり、体を痛めそうです。

 

具体的に、GI値と血糖値の上昇についての矛盾の事は、こちらの動画をご覧ください。

 


 

しかし、ここで注意するのは、

 

⑥の本でも記載されているように、

Ⅰ型糖尿病の方、Ⅱ型糖尿病の方でインスリン注射適応の方は注意が必要で、

服薬中の方は医師に相談の上で

お茶を飲んでほしいという事です。

 

これは、糖質制限により、

体内が酸性に傾くことから起こる危険性があるからです。

 

 

糖質制限により、脂肪はケトン体に変換されていきますが、

このケトン体は酸性です。

 

糖尿病の方は、血液が酸性に傾くことで、

脱水症状や意識障害を起こす、

ケトアシドーシス」になる恐れがあります。

 

更に、

 

糖分を控えた分、相対的に脂質を多くとるようになり、

心筋梗塞や心疾患が増える傾向になることもあります。

 

食事で過度な糖質制限をするよりも、

脂質、たんぱく質、炭水化物の

バランスを良くすることが大切だと思います。

 

糖質制限の危険性については、こちらの動画をご覧ください。

 


そして、これも意外で驚きだったのですが、

無糖の炭酸水を飲むと血糖値が上がる

という動画がありました。

 

炭酸の刺激により、体内のアドレナリンが上がることが原因で

 

アドレナリンは、テンションが上がって興奮している時や、

体が緊張したり、ストレスを受けた時に分泌され、

 

心拍数を上げる働きがあり、

血液がいつもよりたくさん巡ることで、

血液中の糖により血糖値が上がるそうです。

 

更にストレスにより、

脳の処理量が増えることで、より多くのエネルギーを脳が必要とするために、

脳が糖分を供給するように指令を出すこともあるそうです。

脳のエネルギーは糖分なので、

これが原因でも血糖値は上がっていくそうです。

 

先ほど、

GI値と血糖値の矛盾のお話をしましたが、

炭水化物や糖質だけが、血糖値の上昇の原因でない事が良く解ります。

無糖炭酸水と、血糖値上昇についてはこちらの動画をご覧ください。

 

 

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