無事に鬼門の「山ぶどう」も編み終え、
最後の糸、「木綿機械紡績糸(濃い藍染め)」
に入ります。
当初、ここは濃い藍染めのこの糸だけで編もうと考えていました。
しかし、【三番目】【四番目】と、
藍の紫染めのミシン糸を混ぜ込んで編んだので、
【五番目】のこの箇所も、別の糸を混ぜ込みたくなりました。
この糸は、今までの【三番目】【四番目】の混ぜ込みとは少し勝手が違い、
「メインの糸の弱さをフォロー」ではなく、
その真逆の、
「メインの糸が、混ぜ込んだ糸をフォローしてくれる」
それを狙っています。
勿論、【四番目】の鬼門の糸との色の調和を考えて、
赤みのある「アカネ染め」の糸を選びましたが、
それ以外にも、
①手紡ぎの細い糸の強度の不安定を、
丈夫な機械紡績糸でフォローしてもらいたい。
そして更に、
②自在結びにより、一番摩擦の多い箇所で、
この茜染めの細い糸が、ちゃんと使用できるのか否かも確かめたい。
この二つの意図で使用しました。
「色彩の調和と、摩擦による、手紡ぎ極細糸の強度の再確認です」
それでは、
この【五番目】の糸はどこまで編めばよいのでしょう?
ここでまた、あの
「鬼門」が役に立ちます。
(鬼門と言いながら役に立つとは不思議な言い回しですが、
ホントにこの「鬼門」の編み始めと、編み終わりは、大事な道しるべとなりました!)
「例の紐」(反面教師ではない方、洋服のタグを取り付けていた紐の方)
での長さの再検討は、
山ぶどうの
「編み終わり」だけでなく、
「編み始め」も目安となっているのです。
山ぶどうの編み始め、
ここがすなわち、
「安全ピンのピンクの針」の所です。
「安全ピンのピンクの針」、ペンダントヘッドがここに来ると、
これが、一番首から離れた長い長さとなります。
ですから、「自在結び」の始めから、
【三番目】と【四番目】の境、ここまでを(B)として、
これを反対側にも、同じ長さを編んでいけば良いわけです。
この
(A)の長さの倍が、山ぶどうの編み終わり、
又は、
(B)の長さの次が、山ぶどうの編み始め、
これらは、
山ぶどう=鬼門の糸を使わなければ、考える事はありません。
始めから、最後まで同じ一本の糸で編めばすぐに編めてしまいます。
それでも、
今回のように、
様々な糸を使用しながら、
そこで、
山ぶどうのような鬼門の糸に巡り合ってしまったとしても、
「確実にペンダントヘッドが通ることがなく、
自在も移動することがない、
そんな箇所があると理解できれば、その場所で使用することが出来る」
それを理解できたことは、本当に嬉しかったです。
シンプルな編み方なので、
ややこしくなることは少ない(はず)ですが、
やはり、色々な糸を使うと、
ややこしくなることは…ありました。
糸を変えた時の結びめは、
紐の中に入れこみ、
紐の芯とし、
編み終わりの糸にビーズを通し、
後ろに垂れ下がるとき、
紐が安定するように重しとし、
編み終わりの紐を「ひと結び」して、
自在のすっぽ抜けを防止して、
完成です。