飲料(摂取編 その1)

無事に干し終わりました。
無事に干し終わりました。

二週間がたちました。

洗濯ネットの中は、といいますと、

 

思ったよりも、緑色が色あせることなく、

無事に干しあがったようです。

 

これを早速、急須に入れてお湯を注ぎ、蒸らす事三分、

 

湯呑に注いでみますと、

 

シェパーズパースだけのハーブティーです。
シェパーズパースだけのハーブティーです。

うっすらと緑みがかった液体となりました。

 

早速飲んでみます。

 

 

前回の、「作るためのルール」の中にあります本(①)の中では、

 

「草の香りで、やや飲みにくい味」

 

との紹介がありました。

 

確かに、飲み始めは爽やかですが、後半となると、

喉の辺りで、独特の風味、かつ苦味があり、

それが大丈夫な人と、抵抗がある人とで判れるように思いました。

 

一度や二度、飲むには気にならないようなそんな感じではありますが、

 

ずっと飲み続けるとなると、

「無理なく飲めること」

は非常に大切だと思うので、

 

この茶葉だけのシングルだけではなく、ブレンドで飲んでいく方が

適しているようにも思います。

 


 そこで、次はブレンドで飲んでみました。

 

ブレンドする茶葉も(①)を参考にして、

(ここからの番号は、「作るためのルール」で記載した本の番号です。)

 

 

アニスシード:シェパーズパース:タイム=1:1:1  

 

で、飲んでみようと思います。

 

 

 

左上から、時計回りに、シェパーズパース、タイム、アニスシードです。
左上から、時計回りに、シェパーズパース、タイム、アニスシードです。
アニスシードは山椒の枝で出来た、すりこ木を使い、すり鉢の上で挽いていきます。
アニスシードは山椒の枝で出来た、すりこ木を使い、すり鉢の上で挽いていきます。
 シェパーズパースは、抽出されやすいようにもみほぐしていきます。
シェパーズパースは、抽出されやすいようにもみほぐしていきます。
ブレンドされると、色味も濃くなりました。
ブレンドされると、色味も濃くなりました。

 

前回のシングルのシェパーズパースより、液体の色に褐色みが増したように思います。

 

一口飲んでみての印象は…

 「お菓子のよう」

 でした。

 

とは言っても、子供のころから食べ慣れている「お菓子」ではありません。

 

 

どちらかというと、

 

大人になってから、海外の食品を扱うお店で、

 「今まで食べ慣れていない物を購入し、食べてみた」

 といった印象です。

 

 

それは何といっても、

 「アニスシードが入っている」

 という事が、第一の原因のようです。

 


このアニスシード、お菓子に使用される歴史は古くはないそうで、

大体、16世紀頃からだと言われています。

 

 

しかし、

 

「パン・デビス」「スペキュロス」「シードケーキ」など、

 

スパイスを使用した、ヨーロッパでの地方菓子がある中では、

それでも比較的昔から使用されていた馴染みのあるお菓子のようです。

 

アニスシードと、自家製サンブーカを使ったケーキです。甘みははちみつがメインです。シードケーキとなりますと、バターと、香辛料はアニスの代わりにキャラウェイが入ります。
アニスシードと、自家製サンブーカを使ったケーキです。甘みははちみつがメインです。シードケーキとなりますと、バターと、香辛料はアニスの代わりにキャラウェイが入ります。

(③)の本でも、

 

「アニスは、ビスケットやケーキ、パンに使われ、

砂糖の使用量を減らしたいときに効果的なスパイス」

 

との記載があります。

 

 

それだけ使用すると、甘みを感じさせる風味のあるスパイスです。

 

ハーブティーにしても効果はあり、

消臭、消化促進作用があることから、

 

 

 

インドでは食後に、この種子ををかむ習慣が残っているそうです。

 

(私も子供の頃、小学校の担任の先生に、インド帰りのお土産に、

給食後この種子を食べさせてもらったことがありました。)

 


そして、このブレンドには、もう一つ、

「タイム」が入っています。

 

この、「タイム」という名前は、ギリシア語の

 

「勇気」

 

が由来で、

 

ヨーロッパでは、勇気や気品の象徴とされ、

 

中世の婦人たちは、騎士のスカーフに、

蜂と、タイムの小枝を刺繍して、その栄誉を称えたと言われています。

 

春先に、ソラマメを小麦粉とチーズの粉の衣で揚げたものですが、タイムが良いアクセントとなっていました。(新聞のレシピです)
春先に、ソラマメを小麦粉とチーズの粉の衣で揚げたものですが、タイムが良いアクセントとなっていました。(新聞のレシピです)

 

防腐剤、保存剤としての強力な効き目は、古代エジプトから知られ、

ミイラの死体保存用にも使われていて、

 

現在でも、解剖標本や、植物標本の保存用、紙の虫食い防止用として使われています。

 

 

このように、殺菌作用に優れていますので、

風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症に効果を発揮するそうです。

 

他にも、「虚痰」、「気管支炎」や、「喘息の症状緩和」、

 

 

他にも「消化促進作用」もあるため、

食べすぎの際にこのハーブを飲むのもいいそうです。

 


このように、まるで、

 

「お菓子」のような風味のブレンドティー、

3つの植物の効能で、共通することは、

 

 

・殺菌作用(ナズナ、タイム)

・消化促進作用(アニスシード、タイム)

 

 

です。

 

そして、

 

(①)の本で、効能を期待できる症状は、

 「下痢」

 です。

 


 

「気付けば、世界は広がる」でもご紹介しました、

「エルダーフラワー」の基である「ニワトコ」

 

これの効能として

 「下剤」

 を上げましたが、

 

 

全く真逆の効能となっています。

 


ただ、これらを日常摂取するために、

 「よほどの重い症状でない限り、考えすぎずに飲んでも良いのではないか?」

 

と考えることがあります。

 

非常におおざっぱではありますが、共に腸の問題です。

 

その腸内環境を整える、病気の前の予防段階から改善していくための一つの手段として、

「下痢」「下剤」を意識しすぎず飲んでいく、

 

そのような意識づけも良いのではないかと思うのです。

 


昨今、「腸活」という考え方があります。

 

年々増加し、現在、日本のがんの中でも最も多いとされる

 

「大腸がん」

 

 

その予防だけでなく、腸は

 

「第二の脳」

 

と言われていることもあり、

 

 

腸内環境を整えることは、

 

様々な身体的弊害を改善してくれると思われます。

 

そして、共にブレンドされている

「タイム」には、

 

①の本によりますと、

腸内のバクテリア数を正常にしてくれる働きがあると言われているそうですが、

 

 

腸内環境を整えることは、体の中に溜まった老廃物を出すことにもなります。

 

これが上手くいかないと、

 

デトックス作用も上手く機能しなくなり、

滞った不要な毒素が、血液に乗って全身にいきわたってしまう事にもなります。

 

腸内のバクテリアを整えて、毒素を早めに出していくためにも、

 

「腸問題」

 

のハーブは小まめに飲んでいきたいと思います。

腸活については、こちらの動画を参考にしてみてください


 そして、味についてですが、

 

この

 

「アニスシード」

 の甘みを感じさせる風味について、

これは、糖分抑制にも活用できるのではないかと思います。

 

最近、

 

体内で、呼吸することによっておこる

「酸化」

 

以外に、

 

たんぱく質と糖分による

 「糖化」

 

も老化の要因と言われているそうですが、

 

 

余分な糖分を取りすぎないための手段の一つとして

「考えられたら」、と思いました。

 

「糖化」については、こちらの動画を参考にしてみてください。


砂糖は摂りすぎると体に良くないと言われますが、

 

お菓子作りの際、スポンジケーキやバターケーキのような小麦粉を使ったケーキは、

ふわっとした食感を出すために、

ある程度、砂糖を入れないと上手く気泡が入ってくれないため、

どうしても砂糖を加えなくてはなりません。

 

しかし、「糖化」の問題もあります。

 

折角お菓子を食べるなら美味しく食べたいと思うのは、当たり前のことですよね。

ですから、糖分を摂るのは、相反する悩ましい問題だったりもします。

 

そのような中で、お菓子を食べる際に、

 

 一緒に摂る、飲み物に更に糖分を入れてしまうと、

糖分過多となる心配があります。

 

その際の糖質を抑えるためにも、

甘みをハーブで補いながら飲んでいける

このブレンドティー、積極的に活用していきたいと思いました。

 

 

 

「お菓子作りの砂糖の大切さ」については、こちらの動画を参考にしてみてください。

 

 

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