飲料(摂取編その5)

干しても、皮のオレンジ色は健在です。
干しても、皮のオレンジ色は健在です。

仕上がりました。

 

その後の皮は、といいますと、

 

オレンジ色を残したままの鮮やかなものとなっています。

生の時よりも固く、パリパリしていますが、

手で千切れないほどではありません。

 

作成(採取編その5)」でも言いました通り、

なるべく飲む直前に千切ったほうが良いので、

端から細かくしながら急須に入れて、お湯を注ぎ、蒸らす事三分、

 

湯呑に注いでみますと、

うっすらとオレンジがかった液体となりました。

 

ほのかにオレンジがかっています。
ほのかにオレンジがかっています。

早速飲んでみます。

 

前回の「作るためのルール」の中にあります本、(①)の中では、

 

「フルーティーな甘酸っぱい味と香り」

との紹介がありました。

 


確かに、仕上がったオレンジピールを細かく千切っているときから、

爽やかな柑橘系の香りがしており、

お湯を注いでいるときもずっと、その香りに包まれていました。

 

飲んでいても、ほのかな甘みと酸味が、

まさに、みかんの風味で心地よいです。

 

ただ、やはり皮を使用しているので、ほんの少しえぐみのようなものを、

うっすらと感じさせるので、

それが、好みの分かれ目になるようにも思いました。

 

やはり飲み続けるとなると、

「無理なく飲めること」

は非常に大切だと思うので、

シングルだけではなく、ブレンドでも飲んでいくのが

適していると思います。

 


そこで次はブレンドで飲んでみました。

プレンドする茶葉は(①)を参考にして、

 

 

オレンジピール:ジャーマンカモマイル;セントジョーンズワート;パッションフラワー=1:1:1:1

 

で飲んでみようと思います。

 

上から時計回りに、みかんの皮、セントジョーンズワート、カモマイル、パッションフラワーです。
上から時計回りに、みかんの皮、セントジョーンズワート、カモマイル、パッションフラワーです。
様々な茶葉を加えると、色も濃くなっていきます。
様々な茶葉を加えると、色も濃くなっていきます。

前回のシングルのオレンジピールよりも液体の色の茶色みが強くなり、

少しだけ薬草のような雰囲気のある草の香りです。

 

一口飲んでみての印象は、

ほのかに苦味があり、柑橘系のフルーティーさは無くなり、

ほんのりみかんの甘みが認識できる位へと変化している。そんな感じです。

 

他のブレンドした茶葉の風味が前面へ出てきている印象です。

 


カモマイルで、ハーブとして使われているのは、

「ジャーマンカモマイル」と「ローマンカモマイル」が中心で、

 

ジャーマン種は甘く、ローマン種はフルーティな香りだそうです。

 

この2種類の間、マモマイルは、香り、味は異なりますが、似たような効果を持ち、

ストレスや不安、不眠に有効な、気分を落ち着かせるティーになるそうです。

 

 

また、健胃作用にも優れ、吐き気を鎮めたいときや、食べ過ぎた時、

逆に食欲がない時、便秘や下痢に役立つそうです。

 

体を温める効果もあるため、

風邪のひき始めや、冷えの改善にも良いそうです。

 

穏やかに作用するので、子供にもおすすめだそうです。

 


セントジョンズワートは、古くから優れた鎮静作用を持つことで知られ、

うつ病や不眠の治療などに用いられているそうです。

 

欧米では、「サンシャインサプリメント」とも呼ばれているそうで、

脳内のセロトニン濃度を高め、抗うつ作用を発揮するそうです。

 

心労が重なり、弱気になった時、不安で落ち着かない時に飲むと良く、

心労だけでなく、更年期や生理時のうつに対しても、優れた効果があるそうです。

 

鎮静作用があるため、生理痛や生理不順、消化不良、せきに有効らしく、

民間療法では、子供のおねしょ改善に役立つと言われているそうです。

 


パッションフラワーも、鎮静効果のあるハーブとして名高く、

数世紀にわたって、神経緊張や、不眠の治療に使われてきたそうです。

交感神経の働きを正常にする効果があると言われているそうです。

 

パッションフラワーティーは、不安や緊張、いらいらした気持ちを解きほぐし、

リラックスさせる効果があるそうです、

とりわけ、不眠症には有効。

自然な眠りを誘い、すっきりと目覚めることが出来るそうです。

 

神経を鎮め、痛みを和らげる作用もあるため、

神経痛や、筋肉痛の他、ストレスからくる片頭痛や、

腰痛、高血圧にも有効だそうです。

 

中央に房毛をつけたエキゾチックな花を咲かせますが、

東南アジアでは草木染にも使われているようで、

 

私も草木染めした、パッションフラワー染めの糸を購入して、

マフラーを織ったことがあります。

鮮やかな黄色に染まっています。

 

手紡ぎの糸(パッションフラワー)を使用することで、その使った糸の部分が浮かび上がっているのが解ります。
手紡ぎの糸(パッションフラワー)を使用することで、その使った糸の部分が浮かび上がっているのが解ります。

このように、どこかしら薬草のような、それでいて甘みのある、

そんな雰囲気のブレンドティー。

 

4つの植物の効能と、共通する点は、

 

・抗うつ作用

・鎮静作用

・不眠の治療

 

です。

 

そして、①の本で、効能を期待できるのは、

「不安、心配の改善」です。

 


 

人間には、自律神経というものがあり、

これは体のありとあらゆる器官に張り巡らされた神経の総称です。

 

内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールして、

生命活動の維持を保っているものです。

 

 

よく、「自律神経失調症」という風に言われていますが、

病気として明確にあらわされるものではなく、

過度なストレスにより、乱れてバランスを崩し、

様々な不調を招いてしまう事を指します。

 

人間の体は、昼は交感神経、夜は副交感神経の状態となり、

交感神経で、行動的に、活発に、

副交感神経で、眠りにつけるよう、リラックスした状態へと

自然と切り替わっていきますが、

 

ストレスや、生活習慣の乱れなどが続きますと、

交感神経から、副交感神経への切り替えが上手くいかなくなり、

 

夜眠れなく、疲れの取れない状況へと陥ってしまいます。

 

自律神経の働きは、脳の視床下部という所で制御されており、

自分の自己の意思で動かせないところを、コントロールしてくれています。

 

飲料(摂取編その1)」で腸活についてお話ししましたが、

腸と脳とは、密接に影響を受けあっており、(腸脳相関というそうです)

 

腸の働きが悪くなれば、脳の働きも悪くなり、

その逆もまた、生じてしまいます。

 

その為、自律神経が乱れて視床下部でのコントロールが上手くいかなくなると、

腸の働きも悪くなり、

便秘や下痢になってしまう傾向へと変化していきます。

 


「セントジョーンズワート」の働きで、

脳内のセロトニンの濃度を高める、という事がありますが、

 

セロトニンは、別名「幸せホルモン」と言われ、

脳内の働きを良くして、リラックス傾向へと向かわせてくれます。

 

ストレスにより、脳内の前頭前野にダメージがあると、

感情のコントロールが上手くできなくなり、

 

怒りっぽくなったり、切れやすくなったりしますが、

脳内のセロトニンが少なくなっても切れやすいなど、

情緒不安定になってしまいます。

 

セロトニンの90%は、腸の蠕動運動にも関係していますので、

先ほどの「腸脳相関」の事を考えますと、

 

腸の働きを良くするためにも、セロトニンは大切です。

日頃から、GABAやトリプトファンなどが含まれている、

自律神経に良い食べ物を摂取して、

 

脳のダメージを軽減するのは大切な事なので、

 

このハーブティーのブレンドも、

その補佐役的な役割を担ってくれると思います。

 

自律神経を整える大切さについては、

こちらの動画をご覧ください。

(もう一つの動画、こちらもご覧ください)

 


 

そして、「作るためのルール」⑥の本によりますと、

ホルモンバランスの乱れも、自律神経の働きへと繋がっています。

 

性ホルモンの分泌が、自律神経の働きによって調節されており、

年齢によってバランスも変化していきます。

 

女性は更年期の頃に、エストロゲンやプロゲステロンの分泌量が変化することにより、

 

自律神経のバランスに不調が現れ、精神的に不安定になったり、

ホットフラッシュなどが現れるなどの症状が出てしまいます。

 

「更年期障害」と言いますと、

「女性がなるものだ」という認識がありますが、

 

実は男性も、テストステロンというホルモンがあり、

副腎皮質などから分泌されます。

 

加齢やストレスによって、テストステロンの分泌が低下すると、

やはり自律神経に失調をきたし、

不安や不眠、イライラなどの症状を引き起こしますので、

 

女性だけではなく、男性も更年期障害対策としても、

自律神経を整えることは大切だと思います。

 

更年期障害対策に対しての加齢対策については、こちらの動画をご覧ください。

 

具体的にホルモンは、何かについては

こちらの動画をご覧ください。