焙煎しても、鮮度を保つには?

 コーヒーは、焙煎直後から、味の変化が始まります。

 これらの変質に大きく影響する要因として、


水分、 酸素、 光、 温度、 コーヒーが豆か粉か

 

 

が挙げられます。

 

このうち、

 

 

水分は・・・・・・・・・・・・なるべく乾燥した所に置くこと(これは、生豆でも言えます)

光は・・・・・・・・・・・・・・紫外線を避けるため、なるべく暗所で保存すること

温度は・・・・・・・・・・・・高温の場所に置かないこと

生豆焙煎のため・・・・粉の状態より味の変化の遅い、豆の状態なので、必然的に豆の状態となります

 

 

これら4つは、防ごうと思えば防げる要因です。


・・・では、酸素は?

 

実は、これが一番難しい要因です。


そこまで気にしない人であれば、上の4つを意識して保存すれば良いかと思いますが、(日常生活どこまで行うかは人それぞれです)

  

折角、自分で焙煎した豆を、なるべく最後まで美味しく飲みたい!!

と言う人に一つの提案として、

              100円ショップにもある「簡易シーラー」です。
 

酸素の原子は10の18乗ヶ/㎥ というとても小さなもので、徹底した脱酸素が難しいのです。普通のチャック式小袋では、
隙間から酸素が入り込んでしまいます。

 

熱の力で隙間をブロックするシーラーであれば、かなり脱酸素が期待できると思われます。

 

因みに、冷凍保存は隙間があれば、湿気が入り込むため品質保持はあまり期待できませんが、シールすることでガスバリア性が高くなるために脱酸素効果を期待できるかと思います。

 

(10℃気温が下がると劣化速度は1/2倍になります。ただし、開封時には室温に戻しておくことが肝要です。温度差があると、開封時に湿気を豆が吸い込んでしまいます。)


このように、焙煎された豆にはシーラーが有効かと思われますが、これは、市販されている焙煎豆でも云える事です。

 

ですから、市販のコーヒー豆を買って飲んだ後、その袋を取っておいて、ご自分で焙煎した豆を入れてシールするのも良いかと思われます。

 

なぜなら、その道で市場で販売している業界の袋のため、非常にガスバリア性の高い品質を保持している可能性が高いからです。シーラーがあれば、業務用のこだわりの袋の再活用も可能です。


様々なコーヒーショップや企業の味を経験しながら、ご自分のコーヒーの腕を磨く、絶好の機会となりますね。

 

 

※簡易シーラーは吸引シーラーのように袋の中を真空に近い状態にするものではありませんので、あくまでも、味の変化を遅らせるための手段だということをご了承下さい。

 

※※簡易シーラーは、業務用シーラーではありませんので、スーパーで売られているカット山芋や、味付け煮卵のような、粘り気や水分のある食品のシールはお勧めしません。
  

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