実作業(実際に作ってみて その1)

糸玉の見た目と、実際編んでみた見た目は、違うことも多いですね。
糸玉の見た目と、実際編んでみた見た目は、違うことも多いですね。

やっと、本格的に作り始めます。(前置きが長くて申し訳ありません)

今回は、「コード編み」という方法で「編み」ますので、

 

前回の紐の構造の内の、

 

編みロープ

 

に該当すると思っています。

 

「三つよりロープ」ほどの強度はありませんが、

伸縮性があり、よじれ(キンク)が出来にくいという利点もあります。

 

そして、作ってみました・・・・・。

 

 


一番始めは、「木綿機械紡績糸(薄い藍染め)」です。

 

これは、機械紡績糸のため、編み針の滑りもよく、すんなりと編めました。

 

 

そして次の、

 

 

「(市販)山ぶどうの蔓で作った糸」

に変えた途端に、編むことが非常に困難になってしまったのです。

 

 

急に、紐が太くなってしまいました。
急に、紐が太くなってしまいました。

原因として、糸の構造が、

 

一方方向にねじれを作り、更に、

それを二つ反対方向にねじって作る

 

 

双糸

 

だったという事です。

 


実際に作ってみた「双糸」(解りやすく、撚りのかかった手芸糸で)

画像をクリックすると拡大します


細めに糸を撚りかけして、それを更に2本束ねてある糸だけに、編んでみると、

山ぶどうの糸の所で、極端に紐が太くなってしまうのです。

 

 

そこで、

 

「双糸」をほどいて、

一本の糸にして編み直してみましたが、

 

やはり太さが残ります。

ペンダントヘッドを通しても通りません。

 

解いて分解しても、結構太さのある糸でした。(一本取りでは、太さのある所と、細い所の強度はまちまちでした)
解いて分解しても、結構太さのある糸でした。(一本取りでは、太さのある所と、細い所の強度はまちまちでした)

更に、考慮しなければならないのは、糸の性質です。

機械紡績糸の糸とは違って、

丈夫な木の皮をはいで、

それを細長く裂いた繊維を撚りかけしてあるだけに、

しっかりとした弾性があり、張りがあります

 

編んでも糸が元に戻ろうとする力が強く、

その分、紐が太くなりがちになってしまうのです

 


細やかな変化ではありますが、上の針から下の針へ変えてみました。
細やかな変化ではありますが、上の針から下の針へ変えてみました。

そこで紐の太さを改善するための次の手段として、

編み針を細くして、更に、

 

山ぶどうの糸一本取りだけでなく、レース編み用の糸を使って、

二本取りにして編んでみました。

 

繊細なレースを編むために作られた糸の為に、本当に丈夫です。
繊細なレースを編むために作られた糸の為に、本当に丈夫です。

 

もともとの山ぶどうの糸が

「双糸」

だったためかもしれませんが、、

山ぶどうの糸、二本を一本にしていくと、所々で強度に不安な箇所が散見されるようになります。

 

編むことで、糸の力の入り方が、糸の一本に対して分散されていくにしても、

使い込むには、強度的に不安感が残りますので、

ぶどうの糸の一本取りのフォローとして、「レース編み用の糸」を選んだのです。

 

レースの糸は丈夫です。

シンプルな鎖編みなどの、目の詰まっていないスカスカの編地でも

糸が丈夫なため、摩擦などの外的ストレスに耐えることが出来る糸なのです。

 

 


・針を細くして、

・更に山ぶどうの糸を一本取りにして、

・フォローとしてレース編み用の糸を使用する

 

 

これらを使用して編んでみると、

山ぶどう一本の糸でコード編みをするよりも、

糸が落ち着いた編地になりました。

 


他の繊維を密着させて編むと、山ぶどうの糸も落ち着きますね。
他の繊維を密着させて編むと、山ぶどうの糸も落ち着きますね。

こちらのブレスレットは、苧麻と山ぶどうで作ったものですが、

 

 

もしかすると、山ぶどうの糸は他の繊維を組み合わせたほうが、編地が落ち着くのかもしれません。

 

レース糸と共に編んでみて・・・・、試しにペンダントヘッドを通してみました。

 

 

 

 

・・・・やはり、ペンダントヘッドは、山ぶどうの編地には、通りませんでした。

 

ここで、私は山ぶどうの繊維を右側に使うのを

 

諦めました。

 

 

 

                    【「ここからは気楽に?(太くても気にしない)にもどる


果敢にも、自分の髪の毛で釣りをしようとしている人がいらっしゃいます。

詳しくはこちらの動画を、ご覧ください。