始まりの作り方

上の茶色の糸が、棒張のみで作った作り目です。下は、かぎ針を使いました。
上の茶色の糸が、棒針のみで作った作り目です。下は、かぎ針を使いました。

作り方は、まったく同じにしますので
具体的な作り方は、明記しません。

 

皆様各々で、本を購入して参照していただけると、良いかと思います。

 

 

ただ、編み物をするにあたり、

あれ?ここは、これでいいのかな?
と色々と疑問点が出てくることは多々あることです。

 

その、

 

「ここは、これでいいのかな?」
の所を、これから自分なりに書いていきたいと思っています。

 


今回は、「作り目」です。


今まで、私は「作り目」は、一つの方法しかないと思っていました。

そして、それが当然と思っていました。

 

 

だから、この本の作り方の先ず始めに、

 

「かぎ針を使って作り目をする」

 

と書いてあって、混乱してしまいました。

 

 

「え?作り目は棒針2本でやるものじゃないの?」

 

私が初めて編み物を教わったのは、母からですが、
その時は、棒針2本での作り目だったのです。

 

 

それは、こんな感じです。


作り目(棒針2本バージョン)

①作り目の数の分だけ、

糸をuの字に折り曲げる。

(作り目の数が多いほど、

折り曲げる長さは長くなります。足りないときは、

解いて、やり直してください)

②uの字の底辺に、

親指と、人差し指を

あてがいます。

③そのまま、指を起こしていくと

画像のような形に

糸を絡ませることが出来ます。


④絡ませた糸の親指側に、

棒針2本を画像のように

差し入れます。

⑤そのまま、

人差し指の糸に、画像のように

棒針2本を絡ませます。

⑥絡ませた糸を、

親指側の

差し入れた道を逆走する形で、

棒針を引き抜きます。


⑦そのまま、手を離すと

このようになります。

⑧下に来る糸2本を

下の画像のように

親指と人差し指で引き締めていきます。

⑨完全に引き締めました。

 


⑩④~⑨までを繰り返します。

⑪作り目が出来ました。



「かぎ針を使って、作り目をする」

 

 

サラリと1行で書いてありますが、
後で調べてみると、
飛ばし読みをする、しないで、まったく違う発見がありました。

 

 

 

まず第一に、使う道具の量が違います。

棒針とは、このようなものです。


具体的に言いますと、

今回の「アンクルウォーマー」は、

ほとんど棒針を使います。

 

「輪編み」の出来るタイプの物を使います。)


ですので、


かぎ針を使う所は、作り目位で、ほとんど使わないのです。


ですから、


このかぎ針を買う時には、
アンクルウォーマーしか作ることはないのであれば、


「かぎ針を、作り目位で、ほとんど使うことはない」


と思って頂いても良いかもしれません。

ただ、棒針の編み物だけではなく、

 


「世の中には、かぎ針編みがあり、このかぎ針で新しい編み方をマスターする事も出来る」

 


と思って頂ければ、かぎ針を手にする意味もご理解いただけると思います。

 

棒針だけでなく、かぎ針の作り目等も選択肢として増やすことが可能になり、

新しく、かぎ針編みをマスターするという、新たな編み方への可能性の広がりへと
通じる第一歩となっていきます。

では、「棒針の作り目」と「かぎ針の作り目」では、何が違うのでしょうか?

 

まず第一に、編み物の一番端にあたる所の見た目が違います。


棒針での作り方の端は、こんな感じです。

 

対して、かぎ針での作り目の端はこうなります。


このように、見た目からして、二つの作り目には違いがあります。
そして、引っ張ると伸縮性も違います。

 

これらに対して、あまりこだわらないのであれば、
ご自分のやりやすい方法を、ご自分で選ぶと良いかと思います。

 

が、

 

このように、

 

「二通りの方法があります」

 

と、理解してからの、

 

「始まりの作り方」も

 

悪くないと思います。


作り目(かぎ針バージョン)

①かぎ針の作り目は、

棒針と、かぎ針を使います。

②作り目(棒針2本バージョン)

の折り曲げる糸を短めにして、

(15㎝位)

 

棒針2本バージョンの、

①~⑨のようにしてかぎ針で

一目だけ編む。

③棒針を二本準備して、

②の作り目の片方の糸を

棒針の下に敷く。

 


④そのまま、

左側の糸に、

かぎ針を下から上にと絡ませる。

⑤ ④の糸を、

棒針の上を通しながら

②で作った目の中から

引き抜く。

⑥針の左側の糸が、

針の上に来ているのが

判る。


⑦左側の糸を

棒針の下に移動させる。

(③の状態になる)

⑧ ④のように編んでいく。

⑨ ③~⑥を繰り返して

必要目数作る

 

※かぎ針の目も一目と考えてください。


⑩かぎ針に作った

最後の一目も

棒針2本へ移動させる。

 

 

こちらが、本に出ていた

作り目です。

 

どちらでも

編むことはできますので、

 

好みの作り目を

作ってみるといいと思います。

 

 

ただ、靴下は案外、

この作り目のゆとりが

 

脱ぎ履きの際の、

履きやすさに影響しますので、

 

綿や麻など、

ウールほど伸縮性のない糸は、

 

作り目の違いが

脱ぎ履きの、し易さに

影響するかもしれませんね。

 

 

 


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