作成(採取編その9)

冬場は、周りに溶け込んで目立たないです。
冬場は、周りに溶け込んで目立たないです。

それでは、次の作成へと行きたいと思います。

第9回目の植物はこちらです。

 

この画像は、家の近くの駐車場の脇ですが、

自生しているというよりは、

 

他の家の庭や、公園の景観を良くすためなどによく植えられています。

 

花が咲くと、一気に存在感が増します。
花が咲くと、一気に存在感が増します。

「ラベンダー」です。

 

ラベンダーは、庭のアクセントとして植えられるだけでなく、

 

ポプリやドライフラワー、

ボディマッサージに使用される、エッセンシャルオイルなど、

様々な形状で目にする事の多いハーブです。

 

左はボディマッサージやアロマなどに使う精油です。右は爪が割れるのを予防するマッサージオイルです。
左はボディマッサージやアロマなどに使う精油です。右は爪が割れるのを予防するマッサージオイルです。
和紙を星形に折って、中にラベンダーとバラの乾燥したものを詰めて、
和紙を星形に折って、中にラベンダーとバラの乾燥したものを詰めて、
紐で吊るせば、ポプリとして部屋のアクセントになります。
紐で吊るせば、ポプリとして部屋のアクセントになります。

ラベンダーは、シソ科の植物で、

古代ギリシア、ローマ人はこのハーブを入れた湯で入浴したそうです。

名前は、ラテン語のラバーレ(lavare 入浴する)に由来します。

 

ラベンダーは、香りと同時に虫よけの効能もあるので、

蒸留液は、家の中や道路の不快なにおいを取るために

昔からよく使われたそうです。

 

 

昔、南フランスのグラースに住む他袋づくりの職人たちは、

地元特産のラベンダーオイルで、手袋の材料の皮を磨いていたのですが、

その為、伝染病にかからなかったといわれました。

 

この話が広まったので、他の地方の人々も競って

ハーブを栽培するようになったそうです。

 


このハーブは昔から薬用として使われています。

 

本草学者のジェラードは、

「偏頭痛やめまいを訴える患者の頭頂を、この草で洗う」

という処方をしていたそうです。

 

サー・ジェイムズ・スミスも

「酒にこの草を混ぜたチンキは、優雅に薬をたしなみたい人々にとって最良の一杯である」

と言っていたそうです。

 

ラベンダーの花、葉、茎には、

星形の細い毛が一面に生えていて、

その間に精油を出す腺があるそうで、

 

それを精製したものがエッセンシャルオイルになるそうです。

 


私も、リフレクソロジーやリンパマッサージのために

初めて使用したのが、ラベンダーでした。

 

とてもすがすがしい香りがして、

その可憐な花の姿からも「ハーブの女王」と言われているそうです。

 

栽培品種は100種類以上あり、

様々な形状の草木を、日常のウォーキングをしていると目にする事があります。

 

 

精神的なストレスを和らげ、リラックスさせてくれる効果があるので、

不安や憂鬱な気分で眠れない夜に、

このお茶を飲むと心地よい眠りへと誘ってくれるそうです。

 

また、イライラした時は、

その心を落ち着かせてくれるそうです。

 

神経性の頭痛やめまいなどにも有効。

 

また、熱を伴う風邪やインフルエンザに、このティーを熱いうちに飲むと、

発汗を促し、熱を下げるとともに、

体外に毒素を排出するのにも役立つそうです。

 


このように、効能のある植物を早速採っていきます。

 

ここで、注意しなければいけないのが、

 

採取する時期が非常に限られている」という事です。

 

8月末に収穫すると、花の所々がすでに茶色くなっています。
8月末に収穫すると、花の所々がすでに茶色くなっています。

葉や、茎や枝であれば、

落葉樹であっても比較的長い時期生えていますが、

花となりますと、桜などの例もあります通り、

品種によっては、あっという間に散ってしますものもあります。

 

ラベンダーも桜ほどではありませんが、

私が収穫しているものは、

7月~8月末という限られた時期の収穫となりますので、

収穫時期を見逃さずに入手したいものです。

 

そして、この時期に収穫しているという事も

非常に大切なポイントになります。

 


先程、ラベンダーは栽培品種は100種類ほどあるとお話ししましたが、

飲料としてみるとなると、

大別すると4つに分かれると思います。

 

 

 

・アングスティフォリア系

・スパイク系

・ラバンディン系

・フレンチ系

 


・【アングスティフォリア系】は、

 

イングリッシュラベンダー、コモンラベンダーと言われ、

通常、香りや、飲み物として

日常的に活用される品種です。

 

「ハーブの女王」の名の通り、優雅な雰囲気を感じさせてくれる

鎮静、鎮痛、リラックス効果のある系統の種類です。

 

ただ、寒さには強いのですが、夏の暑さに弱いという、栽培的な欠点があります。

・【スパイク系】は、

 

丈夫で栽培のしやすさが特徴です。

花の穂が三股になることから、「スパイク」という名があるそうです。

 

香りも強めで、スッキリとした印象のある雰囲気を感じさせるため、

「男のラベンダー」

と言われることもあります。

 

鎮静よりも、刺激の作用、呼吸器系や皮膚の再生効果があります。

 

寒さに強いだけでなく、夏の暑さにも強いです。 

 

・【ラバンディン系】は、

 

アングスティフォリア系とスパイク系の生育中で、

ミツバチの自然交配によって生まれた品種で、生育地域の適応力が強く、

精油が多く採れる事から、

ラバンディンの栽培に切り替える農家が多いほどだそうです。

 

アングスティフォリア系とスパイク系の両方の作用、

鎮静作用と、呼吸器障害や脳の活性、鎮痛、抗炎症に対して作用があります。

 

・【フレンチ系】は、

 

ストエカスラベンダーの別名(和名)のことで、

フランス、ハンガリー、ブルガリアを主な産地としています。

 

上の3つの系統と違い、ウサギの耳のような花びらを付けます。

ミント腸のスッキリとした香りが特徴で、

虚痰作用、うっ血除去や、抗菌、殺菌、防虫などの効果があります。

 


 

「ラベンダー」と言いますと、

鎮静、鎮痛、リラックス効果というイメージですが。

 品種によっては効果が全く違っています。

 

そして、花の収穫期も違います。

 

 

アングスティフォリア系は   5月~6月

スパイク系は         6月~9月

ラバンディン系は       7月~9月

フレンチ系は         4月~6月

 


①ウサギの耳の形状ではなく、

②花の付く穂が三股であるスパイク系の花の付け方でない事と、 

③私が収穫している時期は、7月~8月末ですので、

 

この3つの事を考慮して、

私の収穫しているラベンダーは、ラバンディン系ではないかと推測しています。

 

 

この系統は、アングスティフォリア系とスパイク系の効果を併せ持つので、

鎮静作用から刺激的な作用まで、幅広い効能があるのですが、

 

欠点が一つあります。


それは、スパイクラベンダーほどではないのですが、

ラバンディン系には、ケトン類のボルネオンが含まれており、

妊娠中、授乳中、てんかんの方、高齢者、乳幼児の使用は、

念のため避ける必要があるという事です。

 

フレンチ系も、刺激、毒性のあるカンファー(ボルネオンの事です)が含まれているために、

上記の方は避ける必要性があります。

 

とは言っても、真正ラベンダーと言われるアングスフォリア系も

欠点がないわけではなく、

低血圧の人は、眠気やだるさを感じることがあるので、

使用時や、使用量に注意が必要です。

 


気付けば世界は広がる」でもお話ししましたが、

エルダーフラワーも、枝や葉に、定量の毒が含まれており、

 

日本では昔から、それを使用して下剤の効能を得ていたように、

ラベンダーも、適性を理解したうえで、

適切に摂取することが大切だと思います。

 

きちんと理解すれば、効能、効果もちゃんとついてくるのではないかと思っています。

 

 

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