始めの糸選びの時に、
「太さは他の糸と同じくらいだから、大丈夫。」
と選んだ糸が、
あれほど、ボリュームの出る編地になるとは…。
「モノ作りは、作ってみてナンボ」
と、改めて教えてくれた糸です。
…兎に角、バラバラの糸のままでは編むことも出来ないので、
改めて、
績みなおして(千切れた所を結び直して、撚りのない一本の糸にする作業です)
糸車で、撚りかけし直しました。(撚りのない糸を撚りのある糸にする作業です)
多分、これで双糸の時の糸の二分の一の太さになったと思います。
撚りかけをしながら思ったのは、
やはり、一本の単糸のままだと、
「強度的に不安定な箇所がある」
という事です。
糸車を廻している途中で、糸が何度も千切れてしまうのです。
なんとか一本の撚りのかかった単糸にしましたが、
そのまま紐を編むのには、少し不安がありましたので、
シャッペスパンの60番手の糸を、「紫染め」にしたものを
一緒に編んでみました。
(フォローしてくれる糸があると、安心感がありますね)
双糸を単糸にしただけでなく、
もう一度糸車で、撚りかけをし直したのが良かったのか、
始めの編地より毛羽が少なくなったようです。
更に、
一緒に編んだ「紫染め」のシャッペスパンが、
一つ先に編んだ手紡ぎの紫染めの木綿糸と、
色彩的にも程よく調和してくれました。
それでは、
ここで、この山ぶどうの糸を、
どのくらいの長さ編んでいけば良いのでしょう?
[一番目]の
「木綿機械紡績糸(薄い藍染)」で
「自在結び」をして、
次の
「苧麻手紡ぎ糸(自家製藍染め)」との境から、
首回りに沿っていき、
更に、次の
「木綿手紡ぎ糸(藍の紫染め)」の途中で
ペンダントヘッドは止まります。
この位置は、すなわち、
「安全ピンの白の針」の所です。
ですから、
【二番目】の「苧麻手紡ぎ糸(自家製藍染め)」の始めから、
【三番目】の「木綿手紡ぎ糸(藍の紫染め)の中の「安全ピンの白の針」までの長さ (A)
これを、反対側にも編んでいけば良いわけです。
山ぶどうの編み終わりの所が、
「Uの字の白の針」の所で、
首に沿った、一番短い長さとなります。
実際に編んでみて、首に着けたり、ボディに着けたりしながら、
長さを再確認して、
しっかりと編み上げていきます。