染める

青いのは藍染めです。糸の違いで染まり方も違うのが、良くわかります。右の二つはコーヒー染めで、一番右端は藍染めの後でコーヒーで、二度染めしました。
青いのは藍染めです。糸の違いで染まり方も違うのが、良くわかります。右の二つはコーヒー染めで、一番右端は藍染めの後でコーヒーで、二度染めしました。

染色=糸を(布を)染めることですが、
これを始めると、世界観が変わる気がします。

 

化学染料ではなく、天然染料なのですが、
白い糸(布)を染めるだけでも、日ごろ見慣れているものが、
思いがけない効果を発揮するのだと気づくことが多いのです。

 

道を歩いているだけで、思いがけないところで染色に最適な草木を発見したり、

スーパーに行けば、これを使えば染まりが定着すると知れるものが、何気なく置いてあったり。

ホームセンターでは、水質安定や発色効果のあるものが、思いがけないところで発見出来たり・・・。

 

普段何気なく見慣れているものなのに、全然違う世界が目の前に広がるのは、

ある種「宝探し」のような気持ちにさせられます。
(理科の知識も少しだけ得られます)

 

上の二つは羊毛です。下の木綿とは染まり方がやはり違いますね。
上の二つは羊毛です。下の木綿とは染まり方がやはり違いますね。


ただ、ここで私なりに考えているのは、「そのあとのことを…」
という思いです。

 

折角、手間をかけたのであれば、それを日頃使えるようにしたい。

染めたら使う・・・ある意味、「自分で蒔いた種は、自分で刈り取る」

 

あたり前なのに、私はそれが出来ないことのほうが多いので、

両方のバランスをきちんと取っていきたいと、日々願っています。

 

(バランスがとれているかは良くわかりませんが、なんとか作り上げたものはこちらです)

 

 

 

 

だからこその「生豆」なのです。(突然ですが)

 

 

 

生豆には、賞味期限がない事は「なぜ、torinikuなのでしょうか?」でも申し上げましたが、
そのため、無期限で自分の状況に、長期間対応できる食材です。

 

飲むには、ある程度の賞味期間はありますが、「染める」となれば、かなりの保存が可能です。

焙煎した後、何だか毎日忙しくて…

 

そういう時でも、焙煎した豆を置いておいた後で「飲もう」から、

染めてみよう」という考え方にシフトすればいいのです。

 

(気が向いたときに)染めると、その染色物を何とかしたくなります。

 

でもまたスケジュール的に…   

 

 

暫く違うことをしているうちに、
ワッっと染めたものを使いたくなる時が来たりします。

 

案外、一つのことに集中せずに全く違うことを行うことで、

今まで気づかなかったことに気づかされたり、
全く違う分野との関連性を見出したりします。

 

はっきり言って、非常に非生産的で、サイクルもゆっくりですが、それでも

 

「自分で蒔いた種は、なんとか自分で刈り取れる(かもしれない)」

 

…そんな気がします。

少しずつではありますが、これからコーヒーでの染色について、書いていこうと思っています。

 

生豆から始まり、焙煎後のコーヒーの活用の仕方について、

様々な方法があるということの、ひとつの提案として、

 

「染める」ということから、改めて考えていきたいと思っています。

 

「飲食」と「服飾」二つを上手く活用できることを、考えながら表記したいと思っています。