それでは、次の作成へと行きたいと思います。
第10回目の植物はこちらです。
この画像は、スーパーの野菜売り場です。
多分、野菜コーナーに行けば、確実に目にすることが出来ます。
「生姜」です。
生姜は、誰でもほぼ毎日のように、
何かしら口にされていることが多いと思います。
青魚の匂い消しや、風味を良くするために一緒に煮たり、
千切りにしたものを料理の上に乗せて、味のアクセントにしたり、
手作りのスパイスカレーの、欠かすことのできない材料であったり、
ジンジャーブレッドなどの焼き菓子に使われたり、
様々な食べ物への、応用、利用範囲の広い食材です。
飲み物としては、
紅茶に入れるチャイが有名ですが、
ハーブティーとしても使用されるのです。
そんな生姜は、カレーでも使われる事でもお分かりの通り、
インドでは、紀元前500年~300年前にはすでに、
保存食や医薬品として使われていたそうです。
中国でも、紀元前500年には栽培されていて、
その後、紀元1世紀ごろにヨーロッパに伝わったとされているそうです。
日本には2~3世紀ごろに中国から伝わり、
奈良時代に栽培が始まったそうです。
このように、東洋西洋を問わず、
古い時代から、風邪や悪寒に効果のある薬として用いられてきましたが、
その後に料理にも使われるようになったという経緯があります。
乾燥させた根を抽出させたお茶は、
体を温める効果が高いのが特徴で、
足先などの末端までポカポカに温まるので、
冷えが気になる人や、風邪のひき始め、
悪寒を感じるときなどに飲むといいそうです。
また、胃を温めることで食欲を促し、
消化を助ける働きをしてくれるそうです。
殺菌作用もあり、その成分には、
食中毒を引き起こす細菌だけではなく、
水虫などの真菌、
フィラリアや回虫などの寄生虫も駆逐するそうで、
その為に、お寿司にはガリが添えられているとのことです。
更に、むかつきや吐き気を抑える作用があり、
抗炎症作用もあり、関節の痛みにも良いそうです。
そんな効能のある「生姜」を
早速購入してきました。
ここで、注意したいのが、「摂取の方法」です。
私も、動画などを観て初めて知ったのですが、
生姜の体を温める成分は、
①生のまま
②熱を加えたり、乾燥させて粉末にする
で、変化するそうです。
それは、①「ジンゲロール」と、②「ショウガオール」という成分です。
通常の生の生姜には、「ジンゲロール」の配合が多く、
これは、手足の先などを温める効果があります。
血管を拡張し、手足にある毛細血管の血流を良くする働きがあるため、
内臓のあるお腹周辺にある
血液が流れ、手足の先が温かくなります。
そのため、風邪のひき始めや、悪寒がするときに効果的で、
血流が良くなることで、
発汗、老廃物の除去が促進され、
余分なものが排出されやすくなるというメリットがあるそうです。
ただ、この解熱作用によって、
体の芯を冷やしてしまうというデメリットがある為に、
冷え性の方は、生の生姜は逆効果だそうです。
そして、生姜に、熱を加えたり、パウダー状にすると、
「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化します。
これは、熱を作り出す成分なので、
体の芯の部分が温まり、寒い季節には最適です。
生姜の体を温める効果は4時間ほど続くそうなので、
食事の間隔が長くて、食事によって体を温められない時に、
飲み物の中に生姜を加えて活用できるというメリットがあります。
具体的に、ショウガオールに変化させる方法として、
【1】熱を加える
この方法は、100℃前後で一定時間加熱することで、
ショウガオールが約1.5倍に増加しますので、
レンジで1分間チンするだけでOKだそうです。
皮にも栄養が含まれているので、
皮ごと摩り下ろして、深めの耐熱容器に入れて、
生姜が浸るくらいの水を入れてラップして、
500ワットで1分加熱。
その後、冷ましてから水けを切って完成。とのことです。
ショウガオールは、一度加熱すれば冷ましても減らないので、
冷蔵庫に入れれば、3~4日保存が利くそうです。
更には、
このショウガオールを、生の時よりも50%も増やす方法があり、
それは、じっくり長時間加熱することで、
80℃で
1時間加熱 ‥…10~15%
3~4時間加熱‥…40~50%
に増えるそうです。
これをガスコンロなどで煮るのは大変なので、
保温水筒の中に、スライスした生姜と熱湯を入れ、
3時間保温するとOKだそうです。
ですので、
ハーブティーを飲む際に、
前もって水筒で作っておいて、
その液体と他のハーブを使って、
ブレンドティーを作っても良いかもしれません。
しかし、①の方法は、保存面からみると、
長期的には無理だと思いますので、
【2】乾燥して粉末にする方法
これを試してみるのも良いと思います。
生の生姜を薄くスライスして、ざるなどに乗せて、
風通しの良い所で、ネットなどに入れて、程よく遮光。
カラカラに乾燥したところで、
ミキサーで粉末にする方法です。
乾燥しているので、長期保存が利きますが、
念のため、乾燥材を入れて、
冷蔵庫に入れると良いそうです。
【1】と【2】、両方を試してみたいと思いますが。
乾燥などの時間の掛かる、【2】から作り始めて、
粉末にしてから、比較していきたいと思います。
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