気付けば、世界は広がる

 植物に対する価値観の変わった草木です。
植物に対する価値観の変わった草木です。

しばらくの間、手芸(服飾)の方面でご紹介しましたので、

次に、飲食の方面に移行したいと思います。

 

もともと、コーヒーは「飲み物」なわけですので、

次も同じ「飲み物」という事で、

 

 

 

「ハーブティー」

というか、

 「身近にある、草木で飲めるお茶」

 

を、作ってみたいと思います。

 


そもそものきっかけは、

ウォーキングをしているルートで見つけた一本の木でした。

 

その周辺は、

大昔からの城跡という事で、(戦国時代らしいです)

その頃の名残なのか、沢山の植物を目にする事があります。

 

 

その中には、

薬用だったり、毒草だったり‥…。

染める事の出来るものや、食用となるものだったりします。

 

とある、春の日の収穫物です。
とある、春の日の収穫物です。
野生のアスパラガスと言われている植物も収穫できます。
野生のアスパラガスと言われている植物も収穫できます。

 

暫くは、

そのような植物たちをガイドブックを見ながら、

観察して、理解していく日々でした。

 

 

そんなある日、その草木に気が付いたのです。

 

食べることは、出来ます。
食べることは、出来ます。

始めは、楓の葉の大きくなったような葉っぱをつけるなくらいに思っていたのですが、

 

葉も縦長に伸び、先端の蕾が花を咲かせ、その形状、葉の形から、

 

「ニワトコ」という木だと解りました。

 


この「ニワトコ」、

日本では、新芽を天ぷらにするくらいしか、

食用として馴染みのない草木だと思います。

 

山菜好きの人でもあまり馴染みのない植物だと思います。

 

 

しかし、この草木は薬用として、少しユニークな用いられ方をします。

 

それは、

 

「この木の葉の部分には毒が含まれていて、そのために薬にもなっているという事です」

(食べ過ぎ厳禁です)

 

「毒を薬?」

 

以外とも思われますが、

 

 

 

昔から、

「毒にも薬にもならない」

(あまり良い意味では使われませんよね)

 

 

という言い表し方があるように、

 

 

 

「毒で体を治していく」

(良くなっていきます)

 

 

このような方法で、治療をしていたことがあったようです。

 

この木には、

「青酸配糖体」

 

 

という毒成分が含まれているため、

 

 

・新芽の塩漬けは、便秘薬として、(悪いものを体から出そうとするのですね)

・枝葉を煎じたものが、打ち身や骨折の外用薬

 

 

として使用されていたそうです。

 

 

そして、この

「ニワトコ」

 

西洋では、

「エルダーフラワー」(西洋ニワトコ)として、

 

花の部分を活用することが多いようです。

(花には毒がないようですね)

                                                                                                                      【「飲料(摂取編その1)」にもどる

 

咲くと、こんな感じです。
咲くと、こんな感じです。

私たち日本人が、

 

毎年「青梅」で、様々な「梅仕事」をするように、

 

西洋の人たちは、

 

この「エルダーフラワー」で、様々な家庭での身近な「加工品」を作っているみたいです。

 

 

(注)蛇足ではありますが‥‥

(そういえば、昔子供の頃、青梅も食べ過ぎるとおなかを壊すと言われていたものです。)

 

昨年の梅干しと、漬けた時にできた白梅酢です。
昨年の梅干しと、漬けた時にできた白梅酢です。
エルダーフラワーとスパイスを使って、ハーブ酒を作ってみました。
エルダーフラワーとスパイスを使って、ハーブ酒を作ってみました。

ある国では、

「毒ゆえの薬」でありながら、

 

違う国では、

「身近に、家庭的な食品の存在」

 

 

国によっての、この一本の木においての、価値観の違いの大きさ、

それに興味を覚え、

 

 

その他の、身近にある中での、身体的な影響のある草木について、

本による薬用効能についてご紹介しながら、

実際に作成、試飲をしていきたいと思ったわけです。

 

人によって体質は違いますので、

実際飲むことにおいての効能etcは、個人差が生じますが、

 

一つ一つの草木にも、様々な力が秘められていると、

そう思って頂けると幸いです。

 


しかし、ここで一つ注意していただきたいことは、

 

 

「身近な植物も、お茶になる」

このことのご紹介のみ、という点です。

 

「ハーブティーは、継続して飲まなければ効果があまりない」

 

反面、

 

「植物によっては、一定期間飲んだら、飲むのをやめる時期を作る」

 

必要のあるものがあるそうです。

 

ですので、

 

 

今後、ご紹介する植物も、

 

 

「気軽に飲める効果」と「飲み続けての不効果」

この二つの可能性、

 

これを、

 

「ニワトコ」の

「花」や「枝葉」

のようなものと思って頂きたいのです。

 

「身近な食品」

 

でありながら、

 

「過ぎれは、良くない」かも

 

 という事で、

 

…程よい距離感で捉えてくださいね。

 

                                                                        

                                                                                                                                [「作成(採取編その6)」へもどる

                                【「作成(摂取編その9)」へもどる