ミントは、スーパーのハーブコーナーでも売られていますが、
我が家の近くの道端や、公園などにも自生しているので、
それらを採取していこうと思います。
探してみますと、2種類のミントがありました。
1つは、全体的に硬めで、葉の先がとがった、
濃い緑色の葉です。
もう1つは、柔らかく、葉に丸みがあり、
薄めの緑色の葉です。
まずは「スペアミント」とのブレンドです。
ミントは葉が薄く抽出し易そうですので、
フレッシュな生の葉をトウモロコシのひげと共に
アンフュージョンしていきました。
急須にお湯を注ぎ、
3~5分蒸らした後、湯呑に注いでみますと、
赤茶色の液体となりました。
香りを嗅いでみますと、
スーッとした中に、ほのかな甘みを感じさせてくれます。
一口飲んでみますと、スッキリとした清涼感が最初に感じられ、
その後、ほのかなトウモロコシ(?)といった、
ささやかな風味、甘みが感じられます。
シングルの時の薄めの味わいとは違う、
「さわやかさ」
という個性が加わりました。
次に「アップルミント」とのブレンドです。
こちらも同じく、フレッシュな生の葉をトウモロコシのひげと共に
アンフュージョンしていきました。
急須にお湯を注ぎ、3~5分蒸らした後、
湯呑に注いでみますと、
「スペアミント」より少し赤身の薄い
黄色味がかった液体となりました。
香りを嗅いでみますと、
「スペアミント」より清涼感は少なく、
「アップル」という名前の通り
何処かしらフルーティーな感じがあります。
一口飲んでみますと、清涼感は薄くなり、
果物のような風味や味わいがあるなかで、
その後、ほのかなトウモロコシ(?)といった風味が
感じられます。
こちらは、「スペアミント」とのブレンドより、
清涼感以外の「フルーティー」さという
個性が加わりました。
ミントはシソ科の植物です。
ギリシア神話では、ミンテというのは
黄泉の国の神に愛されたニンフの名だそうです。
妻である女神に酷い仕打ちを受けないですむようにと、
ニンフをこのハーブに変えてしまったそうで、
以来、ミントは貴い植物とされてきたそうです。
聖書の中に、
「パリサイ人は、ミント、ディル、クミンで10分の1税を納める」
という記述があるので、一層価値が高まったそうです。
古代ヘブライの教会堂の床には、ミントが敷かれており、
数百年後、イタリアの教会でも、
同じ習慣が残っていたそうです。
古代ローマの詩人オウイディウスは、
「ミントは歓待のシンボルである」
と書いているそうで、
1597年、本草学者ジェラードは、
「宴会が開かれる楽しい場所、休息の場所には、ミントをふりまくべし」
としており、
古代ローマでは、ワインやソースの風味付けにも
使われていたそうです。
私も、パスタのソースや、サラダなどの風味付けに
このハーブを使うことが多いですし、
スーパーのハーブコーナーにも、
定番として陳列されているので、良く活用しています。
当時は、女性は酒を飲むと殺されると信じられていたので、
飲酒を知られたくない女性は、
ミントとハチミツを飲んで、酒の匂いを隠したそうです。
清涼感のある爽やかな香りを持つミントは、
自然に交配しているため、多くの品種があり、
これらは9世紀に西欧に入ったもので、
当時の修道士の著書には、
「あまりにも品種が多いので、まるで花火の数を数えているようなものだ」
と書かれているそうです。
品種によって成分も少しずつ異なり、
ミントの中でも最もポピュラーな品種である
「ペパーミント」は、主成分がメントールとメントンで、
スッキリとした、爽やかな香りとピリリとした刺激があり、
料理よりは、主に飲み物に用いられます。
そして、「スペアミント」は、主成分はカルボンで、
メントールが含まれていないので、
「ペパーミント」と比べると、刺激が少なく、穏やかな香りで
料理に加えて食べても美味しいです。
生のまま、サラダやケーキetc.で、飾りつけや風味付けに活用したり、
お茶以外にも、モヒートなどのカクテルでも、
生のまま使用されています。
「アップルミント」の持つ甘く優しい香りは、
ピペリテノンオキシドを主成分とするものの他、
プレゴンやカルボンを主成分とするものなど、多くのケモタイプがあるそうです。
甘くフルーティーな香りが魅力なので、
ハーブティーで使用されることが多いそうです。
耐暑性と耐寒性に優れており育てやすいので、
ガーデニング初心者にもトライし易い品種です。
そのため、我が家の近くの道端で一番目につきやすく、
他の雑草が生え放題の藪の中でも
元気に育っています。
個人的には、葉の表面にある細かい産毛が
食べるときに少し気になるので、
生食よりは、熱を加えたり、お茶で使う事が好みです。
「作るためのルール」(①)では、
ティーによく使われる「ペパーミント」、「スペアミント」、「ハッカ」
についての効能が紹介されています。
強い清涼感と香りを持つペパーミントティーと、
香織が穏やかで甘みのあるスペアミントティーは、
鎮静作用に優れ、
イライラしている時や、不安なときに飲むと、
心を静めてリフレッシュできるそうです。
また、食べ過ぎたり、飲み過ぎた時、脂っこいものを食べた時などに
このティーを飲むのも良いそうです。
胃の痛みや鼻づまり、乗り物酔いを緩和する効果も
期待できるそうです。
このように、味わいにインパクトが加わり、
効能も様々なブレンドティー、
・コーンシルクの、胆のうの機能低下や、
肝炎、高血圧、糖尿病などの慢性疾患に有効
・ミントの、食べすぎ、飲みすぎ、脂っこいものを食べた時
胸やけを防ぎ、消化を助けてくれる作用
に注目しています。
そして、自分の考察として、効能を期待できるのは、
「肝臓のメンテナンス(フォロー)」です。
肝臓の働きとして、(⑥)の本によりますと、
❶栄養素の代謝、貯蔵
❷有害物質の解毒、分解
❸血液を構成するタンパク質の合成
➍脂質代謝
があります。
➍の脂質代謝については、肝臓で作られる
胆汁が大きく関係しています。
脂肪を消化するために必要な液体で、
それを貯めておくのが胆のうです。
肝臓は、食事をした際に体内に入った
様々な物質を変換、合成、貯蔵する働きを担っており、
その為、働き自体広範囲、多方面にわたるといえます。
その為、その一つ一つの肝臓の働きが
キチンとできるように心がけていきたいものです。
そこで、このトウモロコシのひげと、ミントのブレンドティーで
脂質代謝の大切な働きを担ってくれる
胆のうのフォローをしていくのは良いのではないかと
考えています。
胆のうについては、こちらのサイトをご覧ください。
そして、肝臓の負担というと、
アルコールというイメージがありますが、
最近はアルコールではなく、
食べ過ぎ、甘い物の摂りすぎで
脂肪肝になる人が増えているそうです。
肝臓には、➊の栄養素の代謝、貯蔵という働きがありますが、
食事でとった脂質は、
肝臓で脂肪酸に、
糖質はブドウ糖から、肝臓で中性脂肪に変化します。
通常であれば、運動などで消費されるこれらも
運動不足により、中性脂肪として
肝臓に蓄えられてしまいます。
この蓄えられたものが、どんどん脂肪肝へと繋がっていきますので、
たんぱく質、脂質、糖質の過剰摂取に注意していきたいものです。