作成(採取編その11)

日常の中で溶け込んでいます。
日常の中で溶け込んでいます。

それでは、次の作成へと行きたいと思います。

 

第11回目の植物はこちらです。

 

この画像も、前回と同じように、

スーパーの野菜売り場です。

 

やっぱり、野菜コーナーに行けば、確実に目にすることが出来ます。

 


 

この植物は、ハーブティーでは、

 

「バードックルート」

 

という、よく馴染みのない名前で使われていますが、

私たちの食卓でもなじみの深い野菜です。

 

新聞でくるんで、乾燥予防です。
新聞でくるんで、乾燥予防です。

「牛蒡」です。

筑前煮や、きんぴらのように、

和食で使用するイメージが強いですが、

実は、西洋料理でも使われています。

 

 


ヨーロッパで使われている牛蒡は、「西洋牛蒡」と呼ばれ、

 

私は食べたことはないのですが、

「肉質は柔らかく、貝類のカキの風味があり、かなり食感は異なる」

 

と、新聞のレシピの中で記されています。

それに比べると、日本の牛蒡は、

「歯ごたえがあり、香りが強く、土の風味が強い」

 

というのは、日常食べ慣れている私達にとっても、

実感できることだと思います。

 

我が家でも、和食だけではなく、

肉の煮込みや、カレー、スープなど

様々な料理で活用している食材です。

 


牛肉の「ビーフストロガノフ風」のパスタです。牛蒡がアクセントになっています。
牛肉の「ビーフストロガノフ風」のパスタです。牛蒡がアクセントになっています。
鶏モモと、牛蒡、キャベツの煮込みです。(新聞レシピです)
鶏モモと、牛蒡、キャベツの煮込みです。(新聞レシピです)
 大豆と、牛蒡の効いた日本のカレールウです。とろみやコクに負けないそんなカレーになりました。
大豆と、牛蒡の効いた日本のカレールウです。とろみやコクに負けないそんなカレーになりました。
春の季節の変わり目に、美味しく頂けるそんなスープだと思います。
春の季節の変わり目に、美味しく頂けるそんなスープだと思います。

このように、西洋と日本では少し味わいや食感に

違いのある牛蒡ですが、

 

日本の牛蒡も、基はユーラシア大陸原産で、

中国で薬用として栽培されていたものが、

平安時代に伝わったそうです。

 

薬用として栽培されていたという事で、

効能もしっかりあります。

 

 

 

バードックルートティーは、

 

尿酸や老廃物を取り除く効果が高く、

関節炎やリュウマチ、腰痛、坐骨神経痛などで、

悩んでいる人には良いそうです。

血をキレイにする働きに加え、

 

抗菌、発汗、利尿作用を併せ持つので、

風邪や、インフルエンザの予防にも役立つそうです。

 

さらに、

 

苦み成分があり、消化を刺激するので、

食べ過ぎた時に飲んでも良いそうです。

 

血糖値を下げる効果もあるそうです。


中国で薬用として用いられたという事ですが、

中医薬学では、

 

牛蒡は腎機能を高めて、利尿作用を助け、

体の水分調整に影響するといわれているそうで、

 

やはり、効能のある食材という事が分かります。

 


そんな効能のある「牛蒡」を早速購入してきました。

 

ここで注意したいのが、皮の処理です。

牛蒡には、抗酸化作用のある

ポリフェノールや、サポニンが含まれていますが、

 

皮にそれらが多く含まれています。

 

しっかり皮を剥いてしまうと、

その折角の栄養成分が無くなってしまうので、

 

たわしや、包丁の背で、

軽くこそぎ落とす程度にしておいた方が、

栄養成分を捨てずに効率よく摂取することが出来ます。

 


牛蒡は、乾燥と湿気を嫌うので、

密閉して保存しないで、

 

泥付きの場合は、

新聞紙にくるんでからポリ袋に入れて立てておくのが良く、

 

冷蔵庫で2か月持つそうです。

(因みに、洗い牛蒡は、

 適度な大きさに切って、ラップやポリ袋に入れて、

 冷蔵庫で1週間保存可だそうです)

 

さらに、

 

洗ってから細くささがきに切って、

1分ほど茹でてから冷凍すると、

冷凍庫で1か月保存が利くそうです。

 


そして、

 

保存の方法でもう1つ、

干すという手段があり、

 

洗って水けをふき取り、

斜め薄切りや、ささがきなどにして、3日ほど干す

 

という方法ですが、

 

このやり方でお茶にしたいと思います。

 


本によりますと、

保存には、干して1か月保存可と、記されていますが、

 

更にお茶にするためには、

乾煎りする、

と書かれています。

そこで、比較検討のため、

 

干しただけの牛蒡のささがきと、

更に煎った牛蒡のささがきとの

 

色や見た目、風味や味わいの違いを

比べていきたいと思います。

 

ささがきにして、3日天日干します。
ささがきにして、3日天日干します。