それでは、次の作成へと行きたいと思います。
第5回目の植物はこちらです。
今までは、家の近くの身近な場所で採取していましたが、
今回は、スーパーなどで、身近に手に入れられるものです。
私は、知り合いの方からお土産で頂きましたが、
季節も(種類によっては)問わず、
比較的安定して市場に出回っています。
そう、「みかん」(通常良く使用されるのは「オレンジ」)です。
日頃、私たちは生食用として、みかんやオレンジの果肉の部分を食べていますが、
ハーブティーやスパイス、製菓としては、皮の部分を使います。
オレンジの語源はサンスクリット語のnaranga(オレンジの木)が、
アラビア語narandjになり、古フランス語orengeになったと言われています。
オレンジには、ビターとスイートがあり、
その皮を乾燥させたものが、ハーブティーやスパイスとして使用され、
製菓材料として糖分を加えたものとは別の物です。
③の本によりますと、オレンジの原産地はインドのアッサム地方。
日本に導入されたのは明治時代で、
現在の主産地は、アメリカ、ブラジル、スペイン、イタリア、メキシコなど多肢にわたります。
因みに、みかんは南アジア周辺が原産地で、4,200年前に中国で栽培され始め、
その後、6世紀頃に日本に伝播したそうです(動画参照です)
このオレンジの皮、オレンジピールの柑橘系特有の爽やかな香りには、
心を元気づける働きがあるので、心身が疲れて落ち込んでいるときに飲むと良いそうです。
抗うつ作用だけでなく、神経を鎮静させる働きがあり、
不安で眠れない夜は、体を温めながら、心地よい眠りを誘ってくれるそうです。
仕事や勉強が行き詰まった時に気持ちをリフレッシュするのにも役立つそうです。
また、腸の働きを正常に保つ効果もあることから、
便秘や軽い下痢の時に飲んでも良いそうです。
オレンジピールはハーブティーとしても使用する以外にも、
スパイスとして使用されており、
カレー粉の材料としても欠かすことのできないスパイスです。
私も、たまに手作りのカレー粉を作りますが(③の本のレシピです)
その中にも、オレンジピールは入っています。
このように使用範囲も広く、効能のある実を早速入手していきます。
(私は頂き物ですので、中身を美味しく頂いた後で作成します)
ここで注意しなければならないのが、
品種もさることながら、栽培中の環境がどのようだったか考えながら購入することです。
野菜には、減、無農薬の野菜などもありますが、
オレンジなどの柑橘系の実にも、防カビ剤などが使用されていることがあります。
栽培中、虫に食べられる事や、傷みが発生するなどのリスク、
これを軽減させるための物ですが、
体に良くないと思いますので、
栽培国などを意識しながら購入することが大切だと思います。
基本的には、中身を美味しく頂いた後で、
剥いた皮を、そのまま陰干ししていけば良いのですが、
その後の保存方法は、なるべく粉砕せずに、
そのままの形で保存するのが良いそうです。
ハーブティーの効能は、植物が持つ有効成分で、
この有効成分は細胞の中に閉じ込められているのですが、
粉砕することで成分が失われてしまいます。
みかんの皮を剥いていきますと、
ヒトデのように、かなり大きくかさばった状態となりますが、
容器に入れて保管するために千切る以外は、
なるべく細かくしないで、使う直前に刻むようにした方が良いそうです。
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