染色=糸を(布を)染めることですが、
これを始めると、世界観が変わる気がします。
化学染料ではなく、天然染料なのですが、
白い糸(布)を染めるだけでも、日ごろ見慣れているものが、
思いがけない効果を発揮するのだと気づくことが多いのです。
道を歩いているだけで、思いがけないところで染色に最適な草木を発見したり、
スーパーに行けば、これを使えば染まりが定着すると知れるものが、何気なく置いてあったり。
ホームセンターでは、水質安定や発色効果のあるものが、思いがけないところで発見出来たり・・・。
普段何気なく見慣れているものなのに、全然違う世界が目の前に広がるのは、
ある種「宝探し」のような気持ちにさせられます。
(理科の知識も少しだけ得られます)
ただ、ここで私なりに考えているのは、「そのあとのことを…」
という思いです。
折角、手間をかけたのであれば、それを日頃使えるようにしたい。
染めたら使う・・・ある意味、「自分で蒔いた種は、自分で刈り取る」
あたり前なのに、私はそれが出来ないことのほうが多いので、
両方のバランスをきちんと取っていきたいと、日々願っています。
(バランスがとれているかは良くわかりませんが、なんとか作り上げたものはこちらです)
だからこその「生豆」なのです。(突然ですが)
生豆には、賞味期限がない事は「なぜ、torinikuなのでしょうか?」でも申し上げましたが、
そのため、無期限で自分の状況に、長期間対応できる食材です。
飲むには、ある程度の賞味期間はありますが、「染める」となれば、かなりの保存が可能です。
焙煎した後、何だか毎日忙しくて…
そういう時でも、焙煎した豆を置いておいた後で「飲もう」から、
「染めてみよう」という考え方にシフトすればいいのです。
(気が向いたときに)染めると、その染色物を何とかしたくなります。
でもまたスケジュール的に…
暫く違うことをしているうちに、
ワッっと染めたものを使いたくなる時が来たりします。
案外、一つのことに集中せずに全く違うことを行うことで、
今まで気づかなかったことに気づかされたり、
全く違う分野との関連性を見出したりします。
はっきり言って、非常に非生産的で、サイクルもゆっくりですが、それでも
「自分で蒔いた種は、なんとか自分で刈り取れる(かもしれない)」
…そんな気がします。
少しずつではありますが、これからコーヒーでの染色について、書いていこうと思っています。
生豆から始まり、焙煎後のコーヒーの活用の仕方について、
様々な方法があるということの、ひとつの提案として、
「染める」ということから、改めて考えていきたいと思っています。
「飲食」と「服飾」二つを上手く活用できることを、考えながら表記したいと思っています。