飲料(摂取編その11-1)

かなり、軽くなりました。
かなり、軽くなりました。

仕上がりました。

 

干す前に比べて黒味の増した、

パラリとした、ささがきとなっています。

香りは、日に干されたためか、香ばしさも感じられる

牛蒡独特の良い香りです。

 

この仕上がった、茶の根の半分を、

フライパンで乾煎りしようと思います。

 

約10分、弱火で煎りますと、途中から非常に香ばしい

香りが当たりに漂い始めました。

弱火で、じっくりと煎っていきます。
弱火で、じっくりと煎っていきます。
写真ではわかりにくいですが、更に軽く、茶色みが増しました。
写真ではわかりにくいですが、更に軽く、茶色みが増しました。

煎り終わりは、干しただけの物よりも軽くなり、

色も、ほんの少し茶色みが増した感じとなっています。

 

牛蒡も、根の部分では、厚みと硬さがあるので、

煮出す方法、「デコクション」をしようと思います。


下の画像をクリックすると拡大します。

元に戻すときは、右上辺りをクリックすると元に戻ります。


まずは、煎っていない方の牛蒡からです。

 

「作るためのルール」にあります本(⑤)では、

抽出時間について書かれており、

3から4分煮出すと良いとしています。

 

どうも、長時間煮すぎると、

牛蒡が溶けてスープになるようです。

煮出した後、火を止めて5~10分蒸らした後で、

漉して湯呑に注いでみますと、うっすらと黄色味がかった

薄茶色の液体となりました。

 

ほんのり黄色味がかった、茶色の液体に仕上がりました。
ほんのり黄色味がかった、茶色の液体に仕上がりました。

飲んでみますと、煮物やきんぴらの時のお馴染みの、

いつもの牛蒡の、土の風味や独特の味がします。

 

馴染みのある味わいなので、すっと飲めます。

 

ただ、熱い状態ですと、

牛蒡の風味が強めだったのですが、

冷めた後は、甘みがグンと増しました。

 


 

甘味料として、オリゴ糖という物があり、

スーパーでもよく見かけますが、

 

主に、大豆、バナナ、そしてまさしく

今回の牛蒡に含まれている糖です。

 

糖分の中でも、体内へ吸収されにくく、

大腸まで届き、そこで腸内の善玉菌の餌となり、

腸内環境を整えるという

体に有用な糖分です。

 

今回、牛蒡のお茶を飲んでみて、優しい甘みを体感して、

改めて、牛蒡にオリゴ糖が含まれているのだ

再認識しました。


次に、煎った牛蒡を飲んでみました。

同じく煮出した後、

火を止めて蒸らした後で、

漉して湯呑に注いでみますと、

 

茶色みの強い液体となりました。

焙煎されたことで、茶色みが増したようです。

 

飲んでみますと、牛蒡の風味の他に、

また別の風味が加わり、更に奥深い味わいとなっています。

焙煎による味の深みの効果だと思います。

 

焙煎の影響でしょう、茶色みが増しています。
焙煎の影響でしょう、茶色みが増しています。

そして、やはり、冷めた後の甘みが感じられます。

甘みの中に焙煎された風味があるので、

未焙煎とは、また違った味わいとなっています。

 

未焙煎と、焙煎されたもの、

どちらも美味しくて、味わいが違っているので、

 

その日の気分によって、飲み比べてみても良さそうです。


シングルの未焙煎と、焙煎後のお茶、

どちらも美味しく飲めますが、

 

ブレンドもしたいと思います。

風味の奥行や、効能をさらに高めるためです。

 

上から時計回りに、牛蒡、コリアンダー、タイム(乾燥)です。
上から時計回りに、牛蒡、コリアンダー、タイム(乾燥)です。

 

「作るためのルール」にあります本(①)を参考にして、

 

コリアンダー:タイム:バードックルート=1:1/2:1

 

で、飲んでみようと思います。

まずは、煎っていない牛蒡のブレンドです。

バードックルートが硬さがあることと、

コリアンダーも硬めの種子であることから、

 

コリアンダーを、まずすり潰して、

全てをデコクションしました。

すり鉢に入れて、細かくします。
すり鉢に入れて、細かくします。

シングルの牛蒡の時よりも、全体的に茶色みが増し、

色も濃くなりました。

 

写真では分かりづらいですが、茶色みが若干増しています。
写真では分かりづらいですが、茶色みが若干増しています。

飲んでみますと、タイムの香りが前面に出てきて、

かなりハーブの風味が強くなった印象です。

 

タイムの後にコリアンダー、そしてうっすらと、牛蒡の風味が

後を引くような感じでした。

 

シングルで強く感じた、お茶が冷めた後の甘みは、

ハーブ感にかき消され、ほとんど感じなくなりました。

 

 

そして、次に煎った牛蒡のブレンドです。

同じくコリアンダーをすり潰してから、デコクションしました。

 

今までの中で一番、茶色く、濃い液体となりました。

飲んでみますと、

煎っていない牛蒡のブレンドより、ハーブ感が薄くなったように感じます。

 

焙煎の影響で、更に茶色くなっています。
焙煎の影響で、更に茶色くなっています。

焙煎された牛蒡の風味がハーブ感に乗り、

その為に、

更に深みのある、奥行きのある味わいになったように感じられます。

 

そして、

やはり、それらの様々な味わいにかき消されたのか、

冷めた後の甘みは、ほとんど感じられなくなりました。


 

こうしてみますと、

牛蒡の風味そのものと、

冷めた後の甘みを感じたい場合はシングルで、

 

様々な効能を多種に、ハーブ感も楽しみたい場合はブレンドで、

 

そして、それらをさらに深みのある味わいにさせることのできる

焙煎をするかしないか、

 

など、

 

選択肢も多く、

さらにどれも美味しいので、

日常生活でこまめにチョイスしながら

飲んでいきたいと思いました。