飲料(摂取編その10-1)

粒子は、細かめの粉末になりました。
粒子は、細かめの粉末になりました。

乾燥粉末生姜、仕上がりました。

 

色は、少し暗めの黄色味がかったベージュ色で、

匂いは、少しピリッとした感覚のある、

生姜独特の香りです。

 


非常に細かい粉末になりましたので、

このまま、白湯に入れて飲んでみたいと思います。

 

そして、今回は「作成(採取編その10)」で、

ご紹介しました、他のショウガオールを増やす方法も含めまして、

 

トータル3種を、飲み比べしてみたいと思います。

 

右が乾燥生姜で、左がすりおろしてレンチンした生姜です。
右が乾燥生姜で、左がすりおろしてレンチンした生姜です。

【1】乾燥して粉末にしたもの

 

これは、前回作成したものです。

他の製法と違い、乾燥してありますので、

成分は凝縮しています。

 

そこで、1日の摂取目安が1~2gということですので、

1日数回に分けて、食感に飲むと仮定しまして、

ティースプーン半分くらい(gで測っても、1g表示されない位)

を、白湯に入れてみます。

 

 

【2】すり下ろして、レンジで1分間加熱したもの

 

生姜5gを、皮を剥かずにすりおろして、

水を加えて1分間加熱した後、

軽く水切りしたものです。

 

生の生姜の摂取量は、1日10gくらいという記載がありましたので、

その半分の量を入れてみます。

 

スライスした生姜を、この後熱湯の入った水筒に入れました。
スライスした生姜を、この後熱湯の入った水筒に入れました。

 

【3】保温水筒で、スライスした生姜と熱湯で3時間保温したもの

 

保温水筒内のお湯を、1日で消費すると仮定しまして、

生の生姜摂取量の10gを、5枚に切って、

水筒内に入れて、生姜湯を作ってみます。

 


 

これら【1】【2】を熱湯に入れ、【3】はそのまま液体を飲んで

3つを比較したいと思います。

ほとんどの乾燥生姜が、底に沈んでいるのが解ります。
ほとんどの乾燥生姜が、底に沈んでいるのが解ります。

 

【1】は、乾燥させたことで、比重も重くなったのか、

1粒1粒がお湯の中で、すぐ底へと沈んでいきました。

お湯の温かさのためか、粉末時の香りが

周囲に立ち上っている印象です。

 

飲んでみますと、

始めはスルッと飲めて、辛みもあまりありません。

ただ、歯に当たる粉末をかみしめると、

微量ながら、生姜の食感がシャリシャリと感じられ、

辛味も少し増しますように思いました。

 

軽さがあるのか、すりおろし生姜はフワッとカップ内を漂っています。
軽さがあるのか、すりおろし生姜はフワッとカップ内を漂っています。

 

【2】は、【1】ほど重さがないためか、

お湯の中でフワッと、すりおろした生姜が広がり、

底に沈み難かったです。

周囲に生姜の香りが立ち上るのは同じですが、

飲んだ時の辛味は、こちらの方が強いように感じました。

口の中でも、少しずつすりおろした生姜の食感を感じます。

 

ただ、飲み始めから、ある程度の辛さを感じますので、

口に含んだ摩り下ろし生姜を、

食べる前と後での

味わいの違いは、あまり変化がないように思いました。

 

少し黄色味がかった色味の、透明感のある液体となりました。
少し黄色味がかった色味の、透明感のある液体となりました。

【3】は、口に含んだ時から、1番生姜の風味、辛みを感じました。

辛味は、すごく強いというわけではなく、

【2】よりも少し強いくらいで、

【1】や【2】よりも生姜の風味自体が増したように感じました。

 


比較してみると、

辛さ、風味共に、

 

【3】>【2】>【1】

 

の順序になった印象でした。

 


どの生姜湯も美味しく飲めますが、

ブレンドもしたいと思います。

 

【1】【2】【3】の味わいの違いと共に、

風味の奥行や、効能をさらに幅広く高めるためです。

 

右上から時計回りに、ヤロウ、ジンジャー、エルダーフラワーです。
右上から時計回りに、ヤロウ、ジンジャー、エルダーフラワーです。

「作るためのルール」の中にあります本(①)を参考にして、

 

 

エルダーフラワー:ジンジャー:ヤロウ=1:1:1

 

で、飲んでみようと思います。

 


 

飲む前の、

他のハーブの茶葉とブレンドする際の使用手段としての、予想としては、

 

 

「1」他のハーブの茶葉を前面に出したい。

 

この際には、【1】の生姜湯が良いと思います。

全体的に、飲んだ時の生姜の風味も控えめで、

他のハーブの風味を、後ろからフォローしてくれそう

そんな生姜湯となっていたからです。

飲んでしばらくしてからの、

少しずつ感じられる、生姜の細かい粉末のプチプチとした食感も

程よいアクセントになるように思います。

 

「2」生姜の食感と共に、程よく生姜の風味と、他のハーブとのブレンドを楽しみたい

 

この際には、【2】の生姜湯が良いと思います。

お湯の中に均等に、すりおろした生姜が浮かんで、

温かさの中に、フワッと生姜の香りが立ち上ります。

飲み始めから、飲み終わりまで、

控えめな辛さとショウガの風味が、

他のハーブの味も引き立ててくれそうです。

 

「3」生姜の風味を前面に出したい

 

この際には、【3】の生姜湯が良いと思います。

粉末や、すりおろしではないので、

生姜そのものの食感は全くないのですが、

低温で、時間を掛けて抽出しているためか、

風味、辛みが前面に出て、

ハーブの中でも、個性が強めで苦手な味わいの茶葉でも

効能のために、摂取したいものがある際などの

フォローもしてくれるように思いました。

 


それでは、飲んだ感想を次に述べます。

 

黄色味がかったお茶となりました。
黄色味がかったお茶となりました。

まずは、

 

【1】乾燥して粉末にしたもの の、ブレンドです。

 

うっすらと赤みがかった液体で、

表面に乾燥生姜粉末が少し浮かび、残りは底に沈んでいます。

 

飲み始めは思った通り、

 

エルダーフラワーの香りが全体的に感じられ、

生姜のピリッとした風味、味わいは、ほとんど感じられません。

 

ただ、飲み進むうちに、

粉末の生姜を嚙んだ時の、ほのかなピリッと感が口の中で

少しずつ増していくのが解りました。

 

1杯飲み終わる頃には、口の中で

程よく辛味が残る後味となりました。

 

乾燥生姜のブレンドよりも赤みがかっています。
乾燥生姜のブレンドよりも赤みがかっています。

次に、

 

【2】すりおろして、レンジで1分間加熱したもの の、ブレンドです。

 

生姜が、液体中に交じり合い、

そのため少し濁りがある印象です。

 

液体の色も、すりおろした生姜のためか、

少し色味が濃くなっています。

 

【1】に比べて、飲み始めから

生姜の辛味や香りが強く感じられます。

エルダーフラワーの風味もきちんと感じられます。

 

ただ、飲み進めていくうちに、

すりおろした生姜と他のブレンドの風味が交じり合うためか、

お茶の味わいも、複雑で

更に味わい深くなっていくのを感じました。

 

液体に濁りはありますが、

他のハーブを引き立てて、味わいを増すような

そんな印象を持ちました。

 

乾燥生姜の時よりも、色味が若干薄い印象です。
乾燥生姜の時よりも、色味が若干薄い印象です。

そして、

 

【3】保温水筒で、スライスした生姜と熱湯で3h保温したもの の、ブレンドです。

 

【1】【2】よりも、口に含んだ時の生姜の辛味が

強く感じられ、香りもあります。

 

その強い風味の中でも、ブレンドされた

エルダーフラワーの風味も感じられます。

 

ただ、全体的に生姜の辛さが

前面に出ているので、

そのため、

ブレンドされた風味よりも、

生姜の風味が印象に残るお茶となっています。

 


全体的に、生姜湯を飲んだ時の予想通りの結果となりました。

 

生姜一つ取ってみても、

このように、加工する手法を変えていくと、

 

効能だけでなく、

味わいにも違いが出るのがとても興味深かったです。

目的ごとに、加工方法も変えつつ楽しんでいくのも良いと思いました。